脱ぎ捨てたパンティの贈りもの

夫の脱ぎ散らかし問題

現在36歳（女性）の同僚が朝から怒っている。どうやら旦那さんのことのようだった。

彼女にとって今の旦那様は再婚で結婚1年目。

「も〜〜！！！脱いだら脱ぎっぱなし！！何回も注意してるのにっ。ほんとムカつく！
こんなことでこんなにムカつくなんて、やっぱ絶対結婚むいてないわ、わたし！」

あはは、そんなん向いてる向いてない関係ないって！夫あるあるだよ！と、
当然マジレスではなく、ちょっとした小話のように聞いていたのです。
なので、ちょっと笑いを挟もうとして

「うちのダンナ、パンツとか脱いだカタチのまんま置いてあったりするよ！」
と、より悪い例を出してみたところ

「えええ〜！もうわたしだったら絶対許せない。ムカつかないの！？なんで！？」

なんで・・・・・なんで・・・・なんでだろう。今日帰ったら我が家の議題にしよう。

ガチャガチャ。オッ、玄関の鍵の音がするぞ、待ち構えなければ。ドドド・・・
「ただい・・・「おかえりなさいませぬぅぅううう‼︎」ブチュ。食い気味に言うのがポイント。

「ところで今日の議題なんだけどおおお！」
「ほう！」

まだ手を洗ってる夫に巻きついてしゃべりだす私。
そもそも、別に毎日議題を提起しているわけではないのだが、この意味不明な流れにあっさり乗れるところがオットの良いところである。

「あんね〜、同僚が自分の旦那さんが脱ぎ散らかすからキレててね、だからウチのダンナはパンツ脱ぎ捨ててるよって言ったら許せん！ってさ！許されないらしいよ！どう思う！？」

「ナッ///（←ちょっと恥じらう）バラしてしまったぬんね？そもそも、俺、そんな脱ぎ散らかしてないぬよ。散らかしてるときもあるが!それいうなら、ぬんぬんだって‼︎」

と、すでに脱ぎ散らかされたわたしのジーパンを指す。

あああぁ〜!しまったあ〜‼︎同僚の前でオトナぶってしまったわ。実はわたしも、わりと脱ぎ散らかしてるなんて!

「それに、俺のパンティが脱いだまんまのカタチで置いてあるのは、ぬんぬんが喜ぶからだぬんよ」

「な‼︎そ、そんな・・・そうだったのかい？なんて優しい子なの・・・・・」

そう、そのとおり。思い起こせば、いつだったろう。


ある朝、オットは先に仕事に行ってて、わたしが起きたときにはもう居なかった日があったの。
そんで、わたしも顔でも洗おうと思って洗面所に行ったら・・・

おケツからそのままスルリしたであろうカタチのまま、置いてあるパンティが!

ってことはだよ。ここに立っていたんだ。立っていて、そのままパンティをスルリしてストンしたんだ！そして、そのままシャワー浴びたんだ！

一連の流れが、この置いてあるパンティを見るだけで想像できる。
オットの残像が見える、見えるぞ‼︎

そこに確実にいたであろうオットを思うと、なんだかおかしくって、かわいくって、おもしろい。
だから、そのまんまにしておいたの。


オットが帰宅したときに、すぐにオットを呼び寄せて

「みて！オットの跡地‼︎オット、ここにいたんだねーーッ」

ってグフグフしながら言ったら

「ウフフ・・・そんなに嬉しいかい？」
と言ってニコニコしながら頭をなでてくれたのだった。



それから、脱ぎ散らかしたパンティは「オットの跡地」と呼ばれるようになり
わたしは見つけ次第喜び、匂いを嗅ぎ散らかしては嗅覚を満たすという一石二鳥となったのだった。


脱ぎ散らかし問題。


問題を解いてみたら、案外おもしろい解答が見つかったのでした。
たまにはイイとこ、あるじゃん♪

したっけね! ヾ(*´∀｀*)ﾉ