サボリと昼寝と警察と。

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女子高校生の遺体?

受験が終わり、無事に高校に合格したものの、出だしであっさりつまづいていた。


友達がうまくできなかったのだ。


名前順で並んだ席。なんとか前の席に座る子とおしゃべりしたり、お弁当を一緒に食べるように
なったものの、全く気が合わなかった…その子にそう思っていることを気づかれないよう
気を使いまくる日々。

あーあ、学校超行きたくない。


ある朝、とても晴れてポカポカ暖かい日だったと思う。



家の近くの小学校時代よく遊んだ公民館。
公民館の裏に回ると、崖のようになっていてその下に国道がある。





その日、サボるにはそこが絶好の場所ではないかと
いきなりひらめいたのだ。



さっそく、朝ふつうに学校に行く風を装い、制服を着ていつも通り家をでた。
その場所までほんの3分。


もちろんだれもいないし、国道からも見えないだろう。

雑草と砂利。そこにカバンを置いて枕にした。
ちょっとゴツゴツしてるけど、ぜんぜん大丈夫。
ゴロンと大の字になってみた。


ポカポカ太陽と、優しい風。
最高・・・!



もう今日は学校へは行かん。
ここでゴロゴロしていようと決めた。

砂利の上に寝てるのに、あまりの心地よさに眠たくなってきた。
昼ですらないけど、昼寝するか・・・


・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・!




ん?なんか遠くから誰か呼んでるような・・・

トントントントン・・・肩を叩かれて・・・いる?




ハッ!!と極上の眠りからいきなり現実に引き戻された。
パッと顔をあげると

警察のひと?

「大丈夫かい、お嬢さん、大丈夫かい!?」

いったい、なぜにこんな場所に警察のひとがいるのか
寝起きで把握できない。

「えっ??大丈夫です、どうしたんですか?」


警察「近所の人から通報があったんだよ。
   制服をきた女の子がうつぶせで倒れてるって。
   ぜんぜん動かないから死んでいるのかもって言われて来たんだよ。」


な、なにぃ!?バカな。ここが見えていたのか!




どうやら、仰向けで寝ていたはずなのに熟睡しすぎて
うつぶせで寝ていたらしい。

警察「とりあえず、アリだらけだから、ほろったら?」


ほんとうだ、アリにまとわりつかれている。
わたしはアリだらけになって寝ていたのか。
ちょっと、袖とかスカートとかバサバサしてみた。


警察「きみはいったい、ここでなにをしていたんだい?」

わたし「どうしても学校に行きたくなくて、サボってウトウトしていたら
    熟睡しちゃいました」

警察「そっか〜・・・今日は、学校へ行ったらどうだい?」

わたし「そうします」




名前も住所も聞かれず、学生証も見せなかった。


この子アホだな・・・と思ったのかな
無罪放免となり、歩き出した。




なんか、よくわかんないけど
学校行くか・・・って気になったのでその日は行った。


自分でサボろうと決めて有言実行して
少し気が晴れたのかもしれない。

あの日から、死体と間違われた日は無い。


サボるときは、外でうつぶせ寝はやめようと
決めたのだった。

みんなもサボるときは気をつけよう!(*´︶`*)ノ”したっけね!


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