8畳の暮らし
わたしと夫が暮らすおウチは、8畳と5畳の1LDK。
「せま!」
「結婚するとき、引っ越さなかったの?」
「ひとりの時間欲しくない?」
これ、暮らし始めたときたまに言われたなあ。
実家を出て、ひとり暮らしをするため初めて借りた部屋がいまの家。
わたしは、実家といっても一軒家じゃなくって、賃貸のアパートで暮らしていたのね。
茶の間と、もう2部屋。ひとつは父の部屋。もうひとつが母と、わたしと妹。
28歳まで川の字で寝ていたんですよ。
だから、部屋を借りて、手続きを終えて、鍵をもらって、
今日からこの部屋で暮らすんだっていう初日。思ったことは・・・
わたしのお城だーーーーーーーーーーーー!!!♪♪
この生活を始めるために、頑張って貯めたお金で買った、テーブルやソファ。
本が大好きだから、でっかい本棚。フライパンに食器・・・。
どれも大好きだって思えるものを揃えたんだ。
そのうち、なんだかんだ自然とオットと暮らすようになって、入籍が決まった時に
「部屋、どーする?引っ越したいかい?」って聞いたの。
わたしは、「お城!!!」の気持ちのままだったけど、オットはもうちょっと広いほうがいいとか
自分の部屋が欲しいとかあるかもだし、これからずっと暮らすとなるとどうなのかなって思って。
「俺、起きて半畳寝て一畳だから。このままで俺はぜんぜん大丈夫。」
「いやあんた182cmもあるんだから、寝て1畳はハミだすのでは」
などと言ったけれども。
ほお~、なんて慎ましい。
「結婚したから」じゃなくって、自分らに必要かどうか。
外の基準じゃなくて、ふたりで、ふたりの価値観で話せばいいよね。
奥の5畳の部屋は、おふとん2つ敷いたらいっぱい。
とすると、1日のほとんどは8畳の茶の間(リビング)で過ごす。
どこにいても、夫の気配が感じられる。
帰ってきたら、鍵のガチャガチャですぐわかるから、飛んで玄関にお迎えにあがれる。
洗濯ものも茶の間で干すから、ひとりが洗い終わったものを持ってきたら、なんとなくふたりで干し始めたり。
なにをしてても、目に入るから。
暮らしって、実は名前のついてない家事ってたーーくさんあるよね。
そういうの、せまいから、なんでも目にはいるの。
まずはそういうの、お互いが知ってる、共有してる、ってとっても大切なんじゃないかなって。
わたしが「わたしのお城だ♪」って喜んだように
オットも「俺のお城だ♪」って感じるように。
8畳しかなくたって、立派で素敵な部屋じゃなくたって
ふたりが世界中のどこにいるよりも、「今、ここ、最高しあわせ」でありたい。
・・・あと、コスパ最高!笑
8畳、捨てたもんじゃないよね。
したっけね~!
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